「やっ……離して……!!」 新美くんはわたしをコンクリートの壁に押し付け、苦しみから油断したわたしの唇を強引に奪った。 「いや……!」 「や、じゃないだろ? まだ肌寒いトキにこんな扇情的なカッコしてさ……どうせ誘うくらい好きなんだろ?」 「ち……違ッ……!」 いや…… いや!! 触られたくない。 わたしは…… わたしは!!