「ちょっとお茶でもしてゆっくり話せば思い出せる気がするんだけどな」 新美くんは照れた笑顔でわたしを誘ってきた。 そうだよ、わたしがうまく誤魔化すしかない。 京が見られる前に早くお店から離れないと。 「そ……そうね。わたしもお話してみたいと思ってたの」 声が震えないようにするのが精一杯で、パッと顔を輝かせた新美くんがいきなり肩を抱いてきた時には流石に体が強張った。 「ケーキが美味しい店がすぐ近くにあるんだ。じゃあそこで……」 新美くんは体をくっつけるように寄せてきたけど。