「わたし、アルバイトしてちゃんとお金返しますから。一度には無理ですけど……」


「…………」


その話題になると、京はまただんまりになる。


どうしてだろう? やっぱりわたしが何か気に入らないことをしたのかな?


気を揉みながらバックミラーに映る京をチラチラと見てたら、彼の眉間の皺がますます深く刻まれてく。


口元は引き結ばれて少しの愛想もない。


それなのに、瞳は何の色もなくて。


いったい……何だろう?


原因がわからないから謝ることも出来ず、気まずいまま京は次のお店の駐車場に車を入れた。