外見に似合わず赤裸々な女性の物言いに、わたしは自然と顔を赤くしたと思う。
「ま、赤くなっちゃって!か~わいい♪」
「里美(さとみ)! いいから早くしてくれ!時間がないんだからな」
京が苛立ちを露わにして、カラカラ笑った里美さんは漸くわたしを別のブースに導いた。
「さて、なにちゃんだったかしら?」
里美さんに名前を訊かれ、わたしははたと考えた。
どうやら里美さんはわたし達の事を悟っているようだし、京とは親しげだから。余計なことは言わない方がいい。
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