決めた。
俺は絶対に亭主関白希望!
あのチビ想乃の尻に敷かれるなんて、真っ平ごめんだ。
つか、なんで俺の将来設計にチビがいんだよ!!
疲れてるせいか、ワケ分かんなくなってるな……。
「シャワー浴びて寝る…」
「もう2時になんぞ〜。子供は寝て育つんだからな」
「そんな年じゃねぇから、俺」
「またまた〜!しばらく見ない間に伸びたよな、身長」
にっと笑って親父は自分の頭を叩いた。
あー……確かにそんな気もする。
タバコ吸ったり、酒飲んだり散々自由にしてても不思議と伸びる身長。
親父もよく見てるな。
「さてと……俺も一寝りして会社行くかな!」
「相変わらず忙しいのな」
「おう!俺がこんなだから、家の中じゃ母ちゃんが天下なんだよ」
納得、納得。
「完全な、かかあ天下か」
「父ちゃんもそう思う。けど、いざという時はお前が家守れよー」
そんな、いざという時なんてあんの?
とりあえず頷いといた。
こうやって、実家に帰って当たり前のように家族と話すキッカケを作ったのは想乃だ。
めちゃくちゃ俺に影響してる。