それから、何度もキスを重ねて苦しそうな表情の想乃を見て満足。
俺だけに溺れればいい。
俺だけ感じればいい。
覆い被さってると、力のない手で胸をぐっと押し返された。
「ヤダ!まだ……ダメ…」
「まだって、もう1ヶ月は経ってるぜ?」
「1ヶ月しか経ってないじゃん!そんなの絶対ダメ!」
「じゃあ、何ヶ月待てばいい?」
「……最低でも半年は…」
はぁ!!?
半年!?
想乃マジで言ってんの?
俺、死ぬぞ……。
「意味分かんねぇ…。処女じゃねぇだろ?」
「最低っ!デリカシー無いにもほどがあるっ!駆琉なんて嫌い!!」
「マジか……」
地雷踏んでしまったようだ。
想乃がガチ切れして、部屋から追い出された。
こうなったらもう想乃んちから出てってやる。
慧達と飲みに行けば良かった。
浮気しても知らねぇからな!
一人でふらっと家を出て、バイクのエンジンをかけた夜中の1時半。
こんな時間に行く当てなんて………。