猛獣な俺様の溺愛




あっという間に片付いてしまった慧の尻拭い。


つまんね……。


久しぶりにやるケンカだから、もっと派手なの想像してたのに。


すげー不完全燃焼。



「ごめん…。みんな、ありがとー!もう女の子……やめよっかなぁ…」

「そうだよ〜!5股はやり過ぎ!僕みたいに一途になれば?」

「いや、洸はダメだ。見習うなら、俺じゃん?」

「翼早ちん彼女と長いもんね〜!」


南倉庫の外で一服。


バイクに寄り掛かって、タバコを吸う。


慧と洸は、かなりタバコ似合わねぇけど。



今回のケンカで一校が潰れた。


だけど、俺らを恨むヤツらは他にもいるから世界の狭さを知る。


はぁー………口ん中切って痛いし、不完全燃焼だし。


「帰るわ」

「えー!!駆琉帰っちゃうの!?今から、慧の奢りで飲み行こーよー!」

「やめとけ、洸。駆琉にはコレが待ってるから」


ニヤッと笑って小指を立てる翼早。


うざっ!


「ガキ作んなよ〜」

「黙れ。うっせー。土に埋めんぞコラ」


果てし無く、うざいヤツだ。