美しく整った顔を歪めて、いきなり駆琉の頭を引っ叩いた。


「このクソガキ!!ロクに家にも帰って来ないで、どこほっつき歩いてたんだ?どーせ、翼早、慧、洸の誰かんちだろ!」

「分かってんなら聞くなよ」

「いつからんな口達者んなった〜?家入れねぇぞコラ」

「彼女来てるから、入れろよ……」


お母さんに驚いて、黙り込んでたあたし。


怖いよー!!


だけど、駆琉の一言でニコッと優しい笑顔になりあたしの頭をくしゃくしゃ撫で回す。


「可愛いな〜!このチビ!駆琉の彼女かっ!?」

「は、はい!お付き合いしてます!西原想乃です!」

「想乃か!よし、入れ入れ。…駆琉、お前果菜の説教行き」

「はぁ!?最悪……」


駆琉が、この世の終わりみたいな顔してますけど!!



で、果菜(カナ)さんって誰…?


あたしの疑問を解決してくれるように、もう一人のロングの黒髪が似合う美人さんが来た。


駆琉の家族美形揃い!!


「おーおー、帰って来たのか駆琉〜。お前ちょっと来いや」

「すんません。ほんと。マジで言うことなんでも聞くんで」


あの駆琉が………


尻に敷かれてる!?