心の準備も出来ないまま、あたしは駆琉の実家行き決定!
言い出した次の日に行くなんて……。
思い立ったら、すぐ行動派の駆琉に言っても無駄だけど。
いつもより長い時間バイクに乗って来たのは、大きな一軒家。
玄関が大きい………。
「デカイ……。駆琉ってお坊ちゃま!?」
「さぁ?慧の家の方がデカイし」
「普通に考えても、駆琉のお家かなりおっきいよ!!」
「ガキん時から、この家に住んでるから普通が分かんねぇ」
所謂、駆琉はお坊っちゃまなんだよね。
お嬢様風のお母様って人が、駆琉のお母さんなのか……
緊張するっ!!
駆琉が鍵を開けると、バタバタと足音が聞こえてきた。
ドアの先には、すっごく色白で美人でスタイルの良いお姉さん!
キレイ………
「うわっ……。実家帰って一発目の出迎えが母ちゃんかよ」
はい?
お姉さんじゃなくて、母ちゃん!!?
お母さん!?
若くて超美人……。
でも、あたしが驚かされたのはお母さんが発した言葉だった。