駆琉からの告白を受けた次の日。


あたしが下駄箱に行くと、ニヤニヤ怪しく笑う慧と洸。


下駄箱で待ち構えられてるって、あたし何かした!?


「おっはよ♪想乃!」

「お、おはよ……慧」

「ふふっ!!駆琉とお付き合いオメデト♪僕に恋バナしてよ〜!」

「へっ!?ちょ、な、なんで洸が知ってるの!?」

「なんでって、駆琉は今僕んちに居候中だもん」


駆琉もベラベラ喋らないでよ〜!!


一番知られたくない、あざとい腹黒達に知られちゃうなんて……。



「お前ら揃って何してんの?」


その時、後ろから聞こえたのは愛しい人の低い声。


「あー!!カケルン!おめでと♪」

「は?なんで慧が……お前喋ったな、洸」

「え〜僕知らな〜いっ♪」

「駆琉!洸が喋り降らしてるの!!」


あたしが言うと矛先は洸へ。


仕返し!


「あははは……バイバイ!駆琉!」

「ぜってー逃がさねぇ!」


駆琉行っちゃった……。


でもね、なんだか自然と笑顔が溢れる。


駆琉はいつもあたしの笑顔の源。