俺にお前を笑顔にすることが出来る?
いつも寂しそうなチビを守ってやることが出来るか?
どれも自信なんてねぇよ。
「あの…駆琉!」
「ん?」
「な、なんか飲む?」
「飲む」
「麦茶とお水とオレンジあるよ!」
「麦茶」
特に会話も見付からなくて、静まり返る室内に俺のスマホが鳴った。
翼早だ。
ロックを解除して開くと、新着メッセージが一件。
『とっとと、くっつけバカ』
「はぁ〜………」
「駆琉…?どうしたの?深いため息なんてついて……」
「なんでもねぇ」
幼なじみ怖い。
でも、お節介過ぎる翼早のせいで気付いたこともある。
俺、チビのこと好きかもしれない。
「はい、麦茶」
「ん、サンキュ」
「………駆琉…」
「待って。今から頭ん中整理するから、少し黙ってろ」
「…うん…」
こんなチビに振り回されるなんて、思ってもなかった。
ただ、俺はコイツになら振り回されてやっても良いと思う。

