安定のうまさの想乃のメシ。
もう、この家に住み着きたい。
食い終わってから、スマホの画面を見た慧が慌てて立ち上がった。
「ごめん!俺もう帰る!あんまり遅くなったら、パパに怒られる!」
「出た!慧のファザコン!」
「違うよ、洸!パパと敵対してるヤツらが、俺のこと狙ってんの!」
慧の家は色々大変だ。
理由の知らないチビは、キョトン顔で首を傾げてる。
「んじゃ、俺も帰る。ほら、洸帰っぞ」
「ヤーダー!!想乃んちお泊りするー!」
「しなくて良いっつーの。想乃!駆琉のこと頼んだ」
「えぇ〜!!どうして!」
「はぁ?俺も帰るし」
翼早は洸の背中を押しながら、ムンムン出す威圧感。
あ……これ、帰ったら翼早に殺られる。
帰ってく3人をチビの後ろで見送る。
二人とか、この上なく気まずいなコノヤロ。
「みんな帰っちゃったね……。ちょっと寂しくなった」
「静かでいいだろ」
「そうかな?あたし一人暮らしだし……友達もいないから、なんだか嬉しくて」
そうやって切なく笑う。
せめて、普通に笑ってほしい。

