少し撫でられるだけでも、過剰なほどに心臓が反応する。
顔や耳…体中が熱くなる。
それに意外と優しいかも…だし。
一緒に暮らしてて、駆琉の見方が変わったと思う。
「寝るから電気消せ……」
「どうして、あたしに命令するの…。眠いから動きたくない…」
「ソファーは俺の寝床だバカ。お前、どーせ部屋行くだろ。動け」
「むぅ〜……」
なんだか、駆琉の隣にいたくて夜中の1時半まで夜更かししてみた金曜日。
普段、10時に寝ちゃうあたしにとってはツラくて………
頭がボケーっとして、グラグラする…。
立ち上がろうとすると、グラっと体が傾いて駆琉にダイブ。
は、恥ずかしい…!!
「あ…ごめん…!よける…」
「鈍臭い……。そのまま寝とけ」
駆琉が立ち上がり電気を消すと、部屋は真っ暗。
そして、寝っ転がるあたしのお腹に優しい腕が回った。
「か、駆琉……」
「………」
寝ちゃってるし……。
狭いソファーでの密着感。
当然、寝返りなんて打てやしないし心臓が高鳴る。
好きになっちゃいそう………。