その後は、風呂に入って夜中までテレビ見てソファーで就寝。
さすがにチビと同じベッドで寝るわけにいかねぇじゃん。
「駆琉くーん……。ソファーで寝てたら風邪引いちゃうよー?」
「…それ軽く誘ってんの?」
「違うけど…。もう。今、毛布持って来るからね」
それを境に意識がなくなった。
朝起きると俺にかけられたピンクの毛布。
あのチビが、かけてくれたんだって実感。
でも、ソファーで寝るのはさすがに体痛ぇわ……。
起き上がると、制服姿でキッチンに立つチビがいて。
「おはよ、駆琉くん」
「…はよ。お前朝早いな…」
「そんなことないよ!だって、今朝7時だよ?」
「まだ7時か…。二度寝する……」
「ダーメ!起きれなくなるでしょ!朝ご飯食べるっ?」
毛布を俺から引き剥がして、首を傾げる。
全力で首を横に振った。
朝メシとか食えない。
吐く。
「もしかして、朝食べない人?」
「食べない人ってか、食えない人」
「そっか……。何も食べないのも体に悪いから、お味噌汁でも飲みなよ」
何も食べないってのは、許してくれないらしくて………
でも、チビが作った味噌汁は絶品。
豆腐とワカメの味噌汁が、こんなにうまいって思ったの初めてだ。