猛獣な俺様の溺愛




それになんだかショック……。


やっぱ、こんな質問しなきゃ良かった。


自分で聞いといて勝手に落ち込んでるとかバカみたい……。


「チビさ、俺のこと好きなの?」

「自惚れないでよ…。好きじゃない」

「好きなら好きって言えばいい」

「言ったらどうにかなる?」

「思いっきりフってやる」



はぁ〜……駆琉くんはこの調子。


きっと、あたしのことなんてなんとも思ってない。


うん、そろそろ家に帰ろう……。


「帰んの?」

「帰る。また明日ね、駆琉くん」

「送ってやろっか。バイクで」

「結構です!」

「可愛くねぇ。ブス」


なんとでも言えばいい!



そんな駆琉くんにイライラするはずなのに、むしろ嬉しくなる。


話せたことが嬉しい。


それだけで今のあたしは幸せになれる。



なんでだろうね?


このよく分からない感情が、あたしをモヤモヤさせる……。


こうゆう時に相談して頼れる人がいたらなー……。