仲良しの慧と洸は会った瞬間に、息ピッタリのハイタッチ。


朝から爽やかさのある翼早くんと、ウトウトしてる駆琉くんは安定。


眠たそうな駆琉くん可愛い……。


「おはよう、駆琉くん」

「……ん」


朝は無愛想極まりない。


「低血圧だもんね〜カケルン!」

「好きなヤツに素直になれないってお前は小学生か」

「いや……高校生」


翼早くんが言った“好きなヤツ”って……


それに、駆琉くんも否定する場所そこじゃないでしょ!!


否定をしない駆琉くんに全身が熱くなる。


自惚れても良いですか?



教室にて。


現代文の授業中、隣の席の慧が振って来たのは駆琉くんの話題。


この学校は授業中に静かになることがないから、喋ってても怒られることない。


「想乃はさ……カケルンのことどう思ってるの?」

「どうって〜……あたしを助けてくれた良い人だよ」

「じゃあさ、俺とカケルンにコクられたらどっちと付き合う?」

「どっちも断る」

「え〜!!」


慧は大切な良い友達だもん。