怯えた顔をするそいつらの前に、顔に絆創膏を貼ってるチビを出す。


けど、ビクビクしてすぐ俺の背中に隠れた。


「次殴ったら、このチビ以上の傷に俺らがすっから」

「す、すいませんっ…!」

「コイツ殴りたかったら俺の許可取りに来い。ブス。分かったら早く視界から消えろや」


走って逃げてくギャル集団。


一件落着。


これで、このチビがケガしなくてすむ。



「駆琉くん…。これでもう殴られたりしないかな?」

「呼び出された瞬間に俺を呼べ。ぜってー助けっから」

「…うん!心強い!」

「だからもうケガすんじゃねぇよ…」

「ありがとう……」


ふわっと微笑んで俺の隣に立つ。


なんかチビ腹立つ…!


「……ブス」

「え!いきなり!ひどいなぁ〜…」


俺の感情振り回してんじゃねぇよ。


チビのくせに生意気……。


「教室戻れ。慧待ってる」

「駆琉くんは?」

「行かねぇ。一服」


タバコの箱をチラつかせれば、不服そうな顔でいなくなった。



何をしようが俺の自由。