んー…っと天井に向かって大きく背伸びをする。
仕事が片付いた午後5時半。
駆琉がプレゼントしてくれたブランドバッグを持ち、コートを着て向かった先。
「失礼しますっ」
大好きな人がいる副社長室。
なんだけど…駆琉は両手でパソコンを打ちながら、肩と耳にスマホを挟んで電話中。
すごく忙しそう。
駆琉に手招きされて、デスクに近付くと付箋に何かを走り書きした。
『先帰ってて』
これは仕方ない。
あたしは素直に頷き、副社長室を出た。
今日も一人かぁ〜………。
一人だとご飯も美味しく感じなくて…。
帰りにコンビニで、缶チューハイと裂きイカを買って家でヤケ酒。
「駆琉のバーカ…。仕事大好き人間…」
本当は思ってないのに。
あたしって自分勝手……。
冷蔵庫にあるお酒をひたすら飲んで、いつの間にかお酒の力を借りて眠りに付いた。

