付き合ってるのに、この距離感は非常に歯痒い!
会社内では公私分けて、ただの仕事仲間だもん……。
あたしのワガママなんだけどね。
「佐藤サン」
「はい。…あっ、翼っ…!なんですか?夏川部長」
「良い報告と悪い報告。どっち先に聞きたい?」
「えっ?そりゃあ……悪い報告から…」
翼早はちょいちょいあたしのデスクに来て、駆琉の報告をしてくれる。
本人は密偵みたいなスリルを楽しんでるみたいだけど…。
「副社長。さっき、営業課の元モデルに食事誘われてたぞ」
「ふぇっ!?誰!?」
「バカ…!お前、声デケーよ…!」
「ご、ごめん…!それで副社長は?」
「安心しろ。ちゃーんと断ってた」
「良かったぁ〜……」
ため息つくほどの安堵。
駆琉モテ過ぎだよ…。
あたしより遠くの世界に行っちゃった気がするもん。
「あ、良い報告な。これは副社長からお前に伝言」
「なんでしょ?」
「明日の会議でプレゼンテーションの補佐やってもらう…と」
それって秘書的役割じゃない!!

