機嫌の良い想乃と帰った高層マンション。
部屋に入れば真っ暗で、鼻歌交じりに想乃が電気を付ける。
ホコリ一つないキレイな室内は、仕事をしながらも想乃が頑張ってくれてる証拠だ。
「駆琉とお家帰るの久しぶりだね〜♪」
「嬉しい?俺帰って来て」
「嬉しいよ。だって、あたしは駆琉がいないとダメになっちゃうもん」
「可愛いこと言ってたら食うぞ」
「駆琉になら食われたって良いの」
俺の胸に飛び込んで、ぎゅっと強く抱きつく。
あの泣き虫が、この広い部屋に一人でいるんだもんな。
少しは成長したのかな。
「おい、引っ付き虫。離れろって。俺、シャワー行って来る」
「ヤダー!駆琉にくっつくー!」
「大人んなってワガママ言うなよー…。あとで泣くほど構ってやっから」
「ほんとに!?」
「ほんとに。ベッドで待っとけ」
頬を赤く染めて、抱きついていた腕を少し緩めた。
「早く来てねっ…?」
「分かったっつーの。甘えんぼ」
「駆琉好きー!」
積極的になった想乃も悪くない。
俺もお前が大好き。
泣き虫で強がりな想乃の側にずっといて、俺が守ってやるからな。

