ケラケラと腹抱えて笑いながら俺の顔を見詰める。
マジで想乃に甘いな……。
想乃じゃなかったら、めちゃくちゃ殴るぞコラ。
「可愛いよ♪女子力高い!あははっ!」
「自分の女子力上げろよチビ」
「そ、その絆創膏付けて言われても…」
笑を堪えてプルプル震えてる。
試しに俺は、想乃の手鏡を覗くと悲惨。
殴られて出来た口元の傷に、可愛らしいピンクのウサギの絆創膏。
顔に似合わねぇ〜………。
「似合うよー!あたしもウサギちゃん付けたい!」
「付けなくて良いっつーの。…もう、寝る。疲れた」
「じゃあ、あたしも寝るー!!」
「忙しいヤツ。あ………」
「んっ?」
「手当て。…サンキュ」
立ち尽くす想乃の頭を撫でれば、バッと真っ赤になる顔。
イチイチ可愛い反応すんなよ……。
「食いたくなるわ…」
「猛獣になんなくて良いから!大人しく寝る!!」
「はいはい」
二人で一つのベッドに入って抱きしめて眠る。
当たり前な日常が幸せに感じるんだ。