コイツらがいたからだと思う。
特にずっと俺の近くにいた翼早。
「駆琉。お前真っ直ぐ想乃んち帰んの?」
「そのつもりだけど。翼早は麻歌んち帰んだろ?」
「おー、よく分かったな。じゃ、また卒業式に」
「おう。またな」
エンジンをかけた時、ボソッと翼早が呟いた。
「わがままなトップだったけど……すげー楽しかったぜ」
わがままなトップねー………。
自由奔放なのはずっと前から。
そんな俺に付き合ってられんのは、確かに翼早ぐらいだわ。
俺も………
そこそこ楽しかった。
想乃のマンションに着いたのは真夜中。
少し年季が入ってきたヒヨコのキーホルダーが付いた合鍵。
そっとドアを開けると、リビングから見える明かり。
まさか起きてる…?
「ん?あ、おかえり〜!駆琉」
「ただいま…。想乃起きてたの?」
「なんだか、駆琉の顔見たくて。…また傷してるけどね」
苦笑気味に俺の頬を撫でた。

