猛獣な俺様の溺愛




切れてるであろう口がじんわり痛む。


これで俺の“トップ”としての生活もやっと終わり。


世代交代ってヤツだ。


「咏斗」

「は、はい!」

「今からお前がここのトップだ。気楽に頑張れや」

「駆琉さん…」

「無理してトップ背負うなよ。嫌になったら辞めれば良い」


咏斗は傷だらけの顔で微笑んだ。


自信しかない…そんな顔。


「俺の代で潰れるなんて嫌です。根性はあるんで任せて下さい」

「よく言うぜ。つーことで…俺、疲れたから帰る」

「えーっ!?この感動的な流れから、それ言います!?」

「言います。想乃んち帰ります」



バイクに跨って見上げた空。


この地域じゃ珍しいほど星が出てた。


俺らしくねぇけど、なんか寂しい気分になるなー………。



入学早々3年のトップ倒して、生意気に3年間トップはって。


バカたくさんやってたけど、悪くはなかった。


そんな風に思えるのはきっと………