空港からタクシーに乗って、駆琉はあたしの家に来てくれた。
真っ先に来てくれるのが嬉しくて…。
「想乃んち久しぶりだなー。3、4ヶ月振りぐらい?」
部屋に入って改めて気付いた。
どこか大人っぽくなった顔付きに、少し短くなった髪。
明るかった髪色は落ち着いて薄い茶髪。
爽やかな駆琉も、直視出来ないくらいカッコイイんだけど…!!
「なぁ、想乃」
「…っ、は、はい!?」
「ははっ!なに?その反応?」
「なっ、なんでもないから!き、気にしないで……」
「あっそ。俺、シャワー浴びて来る」
何度も頷き、背中を向けた駆琉に一安心。
良かった…シャワー行ってくれて。
数ヶ月の期間離れてただけで、久しぶりに会った駆琉にドキドキする…。
少しでも気持ちを落ち着かせようと、観たくもないテレビを付けてソファーに座る。
きっと今日お泊り、だよね…?
無理無理無理!!!
あたしの心臓がいくつあっても持たないってば………。