しかもガミガミ怒ってるサリナと同じクラス。


俺やっていけるだろうか……。


クラスの中心にすげーゴツイのいるし!



「ふふん♪良かったわね。私と同じクラスで!感謝しなさい!」

「上から目線すげーな…。お前、彼氏いねぇだろ」

「は、はぁ!?それ今関係ナイし!」


なんて俺とサリナで騒いでたら、自然とクラスのヤツらが集まって来た。


この学校は日本人の留学生が珍しいらしい。


つーか、本場の英語難し過ぎ……。


「カケル!案外、女の子に人気ね!」

「なんで?」

「アンタちゃんと勉強した!?みーんなカケルの容姿褒めてるじゃない」

「あー…そっ」

「ちょっと反応薄くない!?」

「だって、俺彼女いるから」


自慢気に言えば、サリナは頬を膨らませてふいっと顔を逸らした。


想乃泣いてねぇかなー…。



そんな時だった。


ぐっと強く肩を掴まれて、その反動で後ろを向くと。


「マジかよ…」


クラスの中心にいたすげーゴツイくて屈強そうな男。


留学初日に目付けられたとか冗談でもやめてくれよ…。