海外には行った事ある。


ガキの頃は毎年ハワイ行ってたし、アメリカ本土だって行った事ある。


けど、勉強で行くとなると心持ちはどこか違う…。



長時間の飛行機で体は疲労。


空港着いて、アメリカにいるんだろうけど実感湧かねぇ……。


そいえば親父が『慣れない海外生活サポートしてくれる子を迎えに行かせる!』なんて言ってたけど。


どんなヤツだろ………


同い年らしいけどな。


ボンキュッボンの金髪美女じゃねーよなぁ……絶対。



「ハァーイ♪カケル!」


高く弾んだ女の声に振り向いた。


えっと……やっぱ、飛行機の長旅で疲れてんのか。


目をゴシゴシ擦ってみても、目の前は変わらない。



理想的だったまさかのボンキュッボンの金髪美女。


「あたしはサリナ。あなたのパパと私のパパが親友で、あなたのお世話を頼まれたのっ!」

「あ、あぁ…そっか。よろしく、サリナ」

「よろしく!カケル!」


サラサラ金髪ストレートに、キレイな碧い瞳。


そして抜群のスタイル。



俺は絶対に金髪美女と浮気しません。


ぜ、絶対に………。