猛獣な俺様の溺愛




週末の放課後。


駆琉のバイクに乗って来たのは、駆琉パパが休んでる病院。


新設備が整っている有名な病院で。



「あ、駆琉パパ個室なんだ!」

「どーせ仕事してぇから個室にしたんだろ?」

「ちゃんと休んでるはずよ〜!」


駆琉が数回ノックをして、ドアを開けるとパソコンと向き合ってる駆琉パパ。


これは………


まさか、お仕事!?


「やぁ想乃ちゃーん!久しぶりだね!」

「お久しぶりです…けど…大丈夫なんですか?」

「全然元気!明日にでも退院出来るくらい!お見舞いありがとー」

「つーか、パソコンん中…仕事の内容じゃん」

「んぁー!!駆琉!母ちゃんには秘密な!」


慌てる駆琉パパと、冷めた目付きで呆れる駆琉。


あたしは苦笑するしかなかった。



ものすごく大きなテレビに、高そうな絵画など……


高級な個室とゆうのが伺える。


やっぱり駆琉パパは社長さんなんだ…。



ふと、ベッドの下に何かが落ちてるのに気付いた。


グラフや数字がびっしり書かれた…多分、仕事の資料。


頑張り過ぎだよ………。