大好きな人の新事実を知れたところで、いつもの4人が溜まり場に来た。


昼休み終わるから教室戻らなきゃ!


「なんで俺来たら逃げんの?」

「そうゆうわけじゃなくて!駆琉達が戻って来たら昼休み終わる合図だもん」

「まだ終わんねぇけど。昼休み」

「でも……授業が…」

「あはは!想乃って、駆琉の彼女なのに真面目だよね〜!」


洸にケラケラ笑われる。


あたしは駆琉ほど完璧人間じゃないから、単位落としたら終わりなの!


勉強出来ないもん!



「教室戻るのー!!」

「ははっ!チビだなー。ほんっと」


後ろからあたしを抱きしめて満足気な声が頭上から。


完全に駆琉に遊ばれてるぅー!


「良いじゃんたまに。学校内で彼氏の側にいてくれても」

「成績下がったら駆琉のせいだからね」

「なんとでも言え。屋上行くか〜」

「拒否権ナシですか…」

「おー。よく分かってんじゃん」


昼休み終了のチャイムなんて、とっくに鳴ってしまった。


誰もいない屋上の貯水タンクの上に2人で登る。



泣いてるあたしを見付けてくれた場所。


駆琉もきっと覚えてくれてるよね。



少し進んだ新しい環境。


良い仲間に囲まれて良かったね、駆琉。