【想乃side】
5月の暖かな空気があたし達を包む。
好きな人の背中に抱きつき、バイクに乗り程良い風を受けて学校へ。
今日は駆琉が一番乗りだ!
みんなのバイクがないもん。
「はい想乃、降りろー」
「はーい!ありがとう!……んっ?」
「どした?」
バイクを降りて気が付いた。
なんか……駆琉のバイクに傷入ってる?
黒の塗装がハゲてる……。
あたしが傷を指でなぞり、立ってる駆琉を見上げると………
「はぁ!?マジかよー…最悪…」
「こんな傷どうしたの?けっこう強く擦った感じだけど…」
「ぜってー果菜だ!昨日、バイク貸したせいだな…。想乃、帰りまでには学校戻る」
「えっ!!」
「アイツ今日大学休みだから。家帰って問い詰める…。翼早達に伝えといて」
ヘコんだ顔しながら、バイクのエンジンを吹かして行っちゃった……。
まだみんな来てないっぽいし……
あとで溜まり場行こう!

