次の日の朝もずっとずっとそう。
女の子達が駆琉を見て、きゃーきゃー黄色い声を送る。
そして、あたしは睨まれる。
むぅ〜……腑に落ちない!
「機嫌の悪い想乃ちゃん。溜まり場来るか?」
「行く…」
「妬くなよ。別に浮気とかしようなんて考えちゃいねーし」
「分かってるよぉ〜…」
駆琉の腕に抱きつきながら、ズルズル連れて行かれた。
モデルになったら駆琉は遠くなっちゃいそうで………
ほんの小さな独占欲が生まれる。
「想乃さん、久しぶりですっ」
「咏斗!久しぶりだねっ」
「いつ見てもやっぱり想乃さんは、可愛いです」
ニコッと爽やかに微笑まれて、そんな事言われると照れる!!
「あははっ…あ、ありがと…」
「咏斗、人の女口説いてんじゃねーぞ」
「くっ、口説いてなんかないっす!誤解です!マジで!駆琉さん!うぎゃあっ!」
「駆琉も想乃の事になったら、ムキになるよな?」
「そ、そうかな…?」
困った様に笑った翼早にあたしも軽く笑った。
あたしの事にムキになる………
悪い気はしない、かなっ。