載ってる事知ってたら雑誌買ったのに!


あ、もしかして………


雑誌を見ると、高校名は出していないもの本名は出してる。


だから尚更、後輩達に人気なわけね。



放課後、駆琉と校内を歩いてても女の子達が声をかける。


「駆琉先輩♪付き合って下さいよぉ」

「無理。俺、本命いるから」

「デート代とか全部持ちますよっ!」

「マジでー?でも、また今度な」

「えーっ!!」


残念そうな顔をしながらも、後輩なのにあたしをキツく睨み付ける。


こ、怖いからぁっ!


てか、駆琉ももっとちゃんと断ってよ………。


「何朝から、いじけてんだよ」

「いじけてないし……」

「はぁ〜……帰りぐらい機嫌直せ」

「直ってる…」


駆琉はあたしを抱っこしてバイクの後ろに乗せた。


ただ、甘えててワガママになってる自分に後悔……。


「モデルはモテるもんね…」

「なんで知ってんの?」

「莉子から聞いたの。カッコよかった」

「お、おう…。そりゃ、どうも」



駆琉はあたしの彼氏だもん!!


後輩になんて絶対渡さないよっ!