だからそんな事言わないでほしいの。


いつだって駆琉があたしを助けてくれる。


何があっても頑張ろう、生きようって決めたあの日からずっと………


「駆琉はドンと構えて!男らしく!」

「想乃がそう言うなら…そうだな。俺らしくねぇもんな?」

「うん!優しくて甘い駆琉も好きだけどねっ♪」

「けど、意地悪な俺の方が好きなんだろ?お前って……M?」

「ちっ、違うわ〜!!」



うん!


これでこそ駆琉だ。


あたしの大好きな駆琉だよ。



「あー…やっぱ腹減ったわ」

「ダ、ダメ!まだ夕方だし…」

「バカ。飯食いに行くぞ〜」

「ふぇっ!?」

「帰って来てから期待通りのコトしてやっから」


口角を上げてニヤッと笑った。


うわ〜…恥ずかしいっ!!


駆琉だって絶対考えてたくせにっ!



1人恥ずかしい思いをしながらも、ちょっと高そうなレストランでご飯を食べた。


誕生日なのに駆琉のおごりです!