猛獣な俺様の溺愛




忙しく吹く風が砂埃を舞わせる。


錆びた古臭い殺風景な倉庫。


つい身震いがした。



「あれ?想乃ちゃん…どうしたの?」

「はっ、浜崎くん……」


あたしの背後に立ってた浜崎裕太と2人の男。


怖いよ………


でも……大切な人を傷付けられちゃ黙っていられない。


ぎゅっと拳を握り覚悟を決めた。


「浜崎くん…。アンタでしょ?」

「はぁ?何が?」

「アンタが駆琉を傷付けたんでしょ!?1人を狙うなんて卑怯なやり方!!」


すぐ先にいる浜崎裕太が、ニヤッと怪しく口角を上げた。


さっきまでとは眼付きが違う………


笑顔が不気味。


「ははっ……想乃ちゃん。勘良いね〜」

「…っ…アンタだったのね…。どうして卑怯な事したの!?」

「単純に大河駆琉を潰したかったからだよ。まぁ、俺はそうゆうやり方のケンカ師なんでねっ♪」

「あり得ない……。そんな事で駆琉を傷付けないでよ!」



悔しかった。


正々堂々を好む駆琉に卑怯なやり方するなんて。