癒してくれる存在で満たされた翌日は、ガラの悪いコイツらと病室で話し合い。
退屈だけど個室で良かったわ。
髪の色明るいヤツらばっかで目立つもんの………。
「で?カケルン全く相手の顔覚えてないの!?」
「覚えてないっつーか、暗くて見えなかった」
「手掛かり少ねぇな。洸、なんか掴んだか?」
「掴んでるちゃあ掴んでるけど、1つに絞れないよ〜…」
俺らのこと恨んでる学校なんて1つや2つじゃねぇからな。
完全にハメられた………。
変に目立ったことしたら想乃が危ねぇし、マジで困った。
「あのっ…俺、覚えてるかもです…」
押し黙ってた咏斗が口を開いた。
「どんなヤツだった!?なんでも良いから教えてよ!」
「確か……黒髪。背が割と高め。…これぐらいっす」
「十分な証拠じゃねぇの?」
「僕頑張って探ってみる!」
12月までもう少し。
俺が早く復活して、そいつら見付け出してやり返す。
そして必ず想乃だけは守ってやんなきゃ。
これは絶対譲れない。