猛獣な俺様の溺愛




かなり不安になってきた。


翼早見てると忘れてた現実が一気に頭に入ってくる。


トップの事も大切だけど………


第一優先は想乃だ。


「なぁ、翼早。想乃は…」

「大丈夫、安心しろ。俺が毎日送り迎えしてっから」

「それなら良いんだけど…」

「ったくお前はまず自分の心配しろ!アホ!」


バシッと叩かれた頭は思いの外痛い。



でもな、自分より大切なモノ出来たら怖いんだよ。


それを壊されたくねぇの。


1番大切なんだ。



「翼早……頼って良いか?」

「あぁ。なんだ?」

「俺がいない間は、お前がトップ。想乃のこと…頼む…」

「分かった。駆琉がいない間は、俺がやり切るから」

「おう……サンキュ」


頼れる幼なじみがいて良かった。


情けないけど今の俺じゃ何も出来ない。


全部翼早に託す。



っつーことで、不良大河駆琉は少し休む事にします。


痛み止めほしいー………。


想乃に会いたい。