ソファーの裏に隠れてコソコソ脱いでるらしいチビ。


「ぬ、脱いだ……」


顔だけ出して俺に言う。


どんだけ意識してんの?


顔赤過ぎ。


そんなチビを見てると、ガラにもなく俺までなんか照れるっつーか………


わけわからん。


顔面に俺が脱いだ学ランぶつけてやった。


「ぶはっ!!が、顔面って……あたし女の子!」

「マジ?胸無さ過ぎて気付かなかった」

「し、失礼!無いのはほんとだけど…。…学ラン?駆琉くんの?」

「ん。風邪引くからそれ着て帰れ」

「悪いよ!そんなの!助けてもらった上に貸してもらうなんて…」

「大人しく黙って受け取れ。……ブス」

「ブス!!?」



ブスなんて嘘。


真面目に見たらお前、普通に可愛い。


真っ白な肌にかかる長い黒髪がそそる。


薄いピンクの頬と唇、俺を見詰める大きな目。



なんか色々ヤバイ……。



「…駆琉くん?」

「ん?何?」

「ううん。ボーッとしてたから…。学ランありがとう!着てみた!」

「ブッカブカ」

「おっきい……」


襲いてぇぞ、バカ。