あんな事言われちゃ黙ってられるわけねぇよ。
“彼女可愛いよねっ。襲っちゃおっかな〜”
そんなの死んでも許せるか。
想乃に手出しは絶対させねぇ。
でも、想乃の存在が知られてるってのが怖かった。
薄れゆく意識の中で、泣きそうな顔の咏斗が俺の名前を必死に呼んでたのは記憶に残ってる。
どんな経緯か知らねぇけど、気付けば病院のベッドだ。
特に何もすることもない。
普通に朝起きて、味の薄い病院食食ってリハビリ。
想乃会いに来いよバカヤロー!!
–––––––ガラガラ………
開いた病室のドアに期待の眼差しを向けてみた。
「なーんだ……」
入って来たのは、かったるそうな翼早。
想乃じゃねぇーや。
「随分暇そうだな。いつ退院?」
「再来週ぐらい?12月までは絶対に入院だと」
「ははっ!よく脱走しねぇな」
「足が固定されて無理なんだよ…」
ケラケラ笑う翼早に、この足の痛みを知らせてやりたい。
マジで痛いからな!?

