猛獣な俺様の溺愛




俺らを狙ってる他校の動きを探った。


だから慧の家の離れに集合、ってのが洸経由で入ってきた。


「駆琉さん!俺が護衛しますから!」

「良いっつーの。来んな」

「俺と歩くの嫌っすか!?」

「嫌」

「はぁー…マジで気を付けて下さいね」


今思えば、あの時ちゃんと咏斗の言う事聞いておけば良かった。


でも、後輩に守られる………


それがどうしても嫌だったんだ。


俺のプライドが許さねぇ。



しかも、こんな日に限ってバイクの燃料足りなくて走らせなかったもんな。


夜道を1人で歩いてて気が付いた。


………誰かに着けられてる。


「誰か…いるよな?」

「さっすが、1番の不良校の頭やってるだけあるね」

「はぁ?お前誰だ」

「教えない。それよりさ、暇潰しに付き合ってよ」


挑発的な口調と高めの声。


暗闇で覚えてる事はそれくらい。



人気の無い倉庫に連れて行かれて、5人くらい殴り倒して油断した。


物陰から3、40人。


もちろん袋叩き。