猛獣な俺様の溺愛




【駆琉side】



「………ん、痛っ…」


薄暗い病室の中でゆっくり開いた目。


右腕を動かそうとすると瞬時に走る激痛。


ヤベ………めちゃくちゃ痛い…。



つーか、俺って病院にいるのか?


思い出そうとすればする程、頭がガンガン響き痛い。



おもむろに起き上がろうとすると、走って入って来た看護師に止められた。


「起き上がるの禁止ですからねっ!」

「なんで?」

「なんでって……こんな大怪我して何言ってるの!」

「す、すんません……」


なんか俺説教されてるし。


看護師は俺の体温をカルテに記入すると足早に病室から出てった。


個室とか退屈過ぎだろー!!



時刻は夜7時。


面会時間はとっくに過ぎてるから、誰も呼べやしない。


つまんねぇな。


脱走でもするか!?



………とか言っても足が固定されてるから無理か。


諦めてもう一度目を瞑った。


あぁ……想乃に会いてぇ。


アイツまた泣いて俺のこと心配したんだろうな。



いつも心配かけて、ほんとごめんな。