帰りも翼早がバイクで送ってくれた。
こうゆうところが、ほんと律儀だなって思う………。
「今日寝れるか?」
「ねっ、寝れるもん!別に翼早に泊まってもらわなくたって!」
「誰が泊まるか。俺には可愛い麻歌がいるんで〜」
「誰もノロケ聞いてないしー!」
みんなのおかげで安心したよ?
それにケガしてたけど駆琉に会えたから。
翼早には感謝しなきゃ。
「ありがとう!翼早!元気出た!」
「だから、俺には麻歌がいるんで」
「もう!心からお礼言ってるのに!あたしは駆琉のですぅー!」
「あっそ〜」
翼早といる時までは心からの笑顔。
でも、いざ家に1人になるとやっぱり駆琉が心配……。
卑怯なことしたヤツらにも腹立つし!
駆琉はいつもあたしを助けてくれる。
あたしも駆琉を助けてたい!
だから何か情報を掴みたいな………。
いつも助けてもらってばかりじゃ悪いでしょ?
結局この日はちゃんと寝付けなかった。

