ベッドに入ってスマホをいじってると、キャリーの片付けしてた想乃がバフっとベッドに乗っかった。


めっちゃ元気そうな笑顔だし……。


とりあえず、可愛いから頭撫でてみた。


「あのですねっ、駆琉に渡したい物があります!」

「なんですか?」

「はい、これです!」


想乃が渡してきた小さめの小包。


袋を開けると、すげーゆるい顔したライオンのぬいぐるみのキーホルダー。


うわー……なんとも想乃らしいチョイス。


「それを駆琉にあげる!」

「え?くれんの?」

「うん!修学旅行中、ワガママたくさん聞いてくれてありがとう。そのお礼!」

「ふーん……お礼は想乃のカラダで良かったのに」

「うっ、ええっ!?」

「冗談だよ、チビ」



せっかくもらったライオンはどうするべきか。


カバンか、なんかに付ける?


いや、校内トップのヤツがライオンのぬいぐるみ付けてたら………


「ライオン可愛いでしょ?カバンとかに付けてねっ」

「ん、サンキュ。そうする」



想乃には甘いんだよな、ほんと……。


明日家に帰ってカバンに付けよ…。