帰りの飛行機では俺は爆睡。


でも翼早の頭の重さで目が覚めた。


肩に頭乗っかってる………。



飛行機を降りて空港に着いた時には、外は真っ暗で。


寝てたせいか外に出たらすげー寒い。


「あー…寒っ…。俺、麻歌んち行くけど駆琉は?」

「俺はー……どーすっかなぁ?」

「想乃んちの方が近いんじゃね?泊まれば良いだろ」

「疲れたしな……」


疲れたから泊まるべきか、めんどいけど家帰るべきか。


とりあえず、翼早と別れて想乃を探すと寒さで縮こまってた。


増してチビだわ………。


「おい、チビ」

「かっ、駆琉…。寒い!ヤバイ!」

「帰れば良いだろ。遅いし送ってく」

「送ってくれるだけ、なの…?」

「はぁ?」

「泊まったりは……してくれないの?」


腕をぎゅっと掴まれて、上目遣い。


こんな風に言われたら泊まるしかねぇだろ。


「泊まってほしい?」

「…うんっ」


ってことで、想乃んち泊まりすることにした。