しかもここ男子部屋の階じゃん!


小走りであたしはエレベーターに乗り込み、1つ上の階へ。


絶対この時間なら莉子も起きてるよね。


どうか、からかわれませんようにっ!



ーーーーガチャッ………


ゆっくり部屋のドアを開けると、静かな部屋の中。


ベッドの下に散らばる衣服達。


乱れた布団から見える莉子の華奢な脚と男の子らしき脚。


これは絶対に………



「ちょっと慧と莉子!何やってんの!?」

「んっ……あ、おはよ〜想乃♪ほら、慧たん起きて!」

「ヤバイ……すっげーダルイよぉ〜…」

「えへへっ♪慧たんと朝チュンだっ!」


今、ものすごく痛いほど翼早の気持ちが分かりました。


はぁー…と溜め息をついてもムダ。


あたしと駆琉もおんなじ様なことしちゃったし……。


「ねぇ、想乃!髪巻く時間あると思う〜?」

「ないよ!今の状態でも遅刻!!」

「え〜ヤバイ♪でも、メイクだけはやらなきゃー!」


自由な人多過ぎですからっ!


今から慌てて準備しなきゃ〜!!