その場所はなぜか二人きりの駆琉の部屋。
男の子って几帳面……。
あたし達の部屋より、かなりキレイに片付いてるし!
それにしても翼早は…なんて聞く前に塞がれた唇。
背中には壁、逃げ道なんてない。
「ダ、ダメ…!ダメだよ駆琉…。今、修学旅行だからっ…」
「俺はキスしただけなんだけど。…そうゆうこと期待してんの?」
「し、してるわけない…!バカ!」
「へぇー……言ってくれんじゃん」
ニヤッと意地悪に笑った駆琉は、あたしの手首を引っ張り………
そのまま、ベッドに押し倒された。
逃げなきゃ食われるぅー!!
「何赤くなってんの?欲情した?」
「してるのは駆琉でしょ!」
「うるせー。お前見てると盛る」
この猛獣どうにかして!!
あたしが抵抗したところで、力なんて敵うはずない。
大人しく駆琉に従います……。
「ヤベ……想乃。もっかい…」
「むっ、無理!明日、寝坊しちゃうよ…っ…」
「知らん…」
自分勝手過ぎ……。
でも、好き…。
腕枕してもらったら焦りとか寝坊とか、どうでも良くなっちゃった。

