【想乃side】
修学旅行はすごく楽しい!!
これも、駆琉達といられてるおかげだと思ってる。
そんな楽しい修学旅行に文句ナシなんだけど、唯一の難点。
そろそろ家のベッドが恋しいよ。
寝る時はあのタオルケットじゃないと眠れないの!
それに、駆琉に腕枕してほしい!
……なんて本人には、言えないけどね。
修学旅行も明日が最終日。
駆琉と自由にデートしたり、莉子と夜は騒いだり楽し過ぎ!
「あ……飲み物なくなっちゃった」
「1階のロビーの所に自販あったよ〜!着いてくー?」
「ううん!大丈夫!ちょっと行って来るねっ」
「行ってら〜♪」
莉子を部屋に置いて、あたしはエレベーターでロビーに行った。
お風呂上がりで、髪乾かさないまま来ちゃった……。
誰にも会わないだろうしいっか。
なんて、油断したあたしがアホでした。
「あ、想乃じゃん」
「うん?ふぇっ!?駆琉!」
「何そんなびびってんだよ…。こんなとこで襲わねぇよバカ」
バチン!とかなり強めなデコピン。
あたし女の子だし、あなたの彼女なのに〜!

