夜無事にホテルに戻った。
翼早と同じ部屋だけど、俺は一人でテレビ観て暇〜。
麻歌と長電話してるせいで、かなり退屈だ。
「お土産?…おう。……食べ物な。分かった。買って来てやる」
「麻歌に甘いなぁ〜…お前」
「うっせ、駆琉。…で?なに?」
同室の幼なじみより彼女だってさ。
暇過ぎて想乃の部屋に行ってみた。
莉子と二人部屋だし、勝手に入ってって大丈夫だよな。
ーーーガチャッ
扉を開くと、耳に響く高い笑い声。
「きゃはははっ!ヤバイ!想乃って最高ねー!」
「莉子が言わせたんでしょー!」
「えー?人のせいー?ノリノリだったくせに♪」
「ほんっとにやめて!!てか、莉子も言ってよ!あたしだけズルイ」
なんの話でこんな盛り上がってんの?
コイツらが騒ぐ話ったら………
俺とのノロケ話でもしてる感じ?
「じゃあ、想乃も聞く?慧たんとのエッチ♪」
「ぎゃー!やめて!まだ高校生!」
静かにドアを閉めた。
なんで、俺の周りってこんなヤツらばっかなの!?

