猛獣な俺様の溺愛




修学旅行なんて関係ナシ。


二人で旅行してる気分。


想乃と旅行したくなって来た……。



「むぅ〜……道に迷いそう!」

「迷っても、スマホに地図入ってるから大丈夫だろ」

「ヤダー!!迷子ヤダ!」

「はいはい。あ、もうファミレスで良くね?」

「やっぱ迷子怖いんじゃん!変に動かないで、ファミレスにしよ!賛成!」


怖いってよりも、迷子めんどい。


腹減ってギャーギャー騒ぐ想乃と入ったどこにでもあるファミレス。


「ん〜!満足!おいしい〜♪」

「飯食ってやっと大人しくなったもんな」

「あたしが食いしん坊みたいな言い方しないでよっ」

「は?ちげーの?」


いじけた顔で、チビのくせにバクバク食べる姿はマジでギャップ。


ちっさいのによく食う。



ファミレス代は俺が払った。


いっつも思うけど、想乃に払わせるのはなんかヤダ。


「ごちそうさまでしたっ!あとで、駆琉にお土産プレゼントするぅ!」

「いらねぇよ。おんなじ場所いんのに」


ヘラヘラ笑うコイツが可愛くて、放って置くことにした。