猛獣な俺様の溺愛




なんて移動中は二人きりで、ぶらぶら。


改めて俺らの学校で“自由”なんだと思う。


まぁ、そうゆうヤツらしか集まらない様な学校なんだけど。



「ねぇ、駆琉〜……」

「どした?」

「お腹空いたぁ…」


そんなワガママを言い出したのは、昼過ぎ。


時間押してて昼メシの時間がズレてる。


想乃もそんなガキじゃねぇから我慢出来ると思ってたんだけど………


「無理…無理っぽい!駆琉〜!お腹空いたよー!」

「我慢しろって。あと、10分もすれば昼メシになるだろ」

「…ほんとに?」

「……ほんと」

「ほんとのほんとのほんとーにっ?」

「わりぃ。嘘」


うなだれて俺の腕に抱きついた。


こりゃあ、しばらくメシの時間にはならないっぽい。



どうせ、5時までに昨日と同じホテル戻りゃ良いんだろ?


校内トップの俺が自由行動して文句言うヤツいるか?


……いないよな。


っつーことで、決めした。



「想乃。昼メシ食う?」

「食う!!」

「じゃ、どっか探すぞ」


想乃と修学旅行中のプチデート。


慣れない土地ってのがちょっとな……。