修学旅行当日の朝。


いつもより2時間も早く起きたから時間は余裕♪



窓の鍵も閉めたし、ガスも閉めたし、忘れ物もないから大丈夫!!


新品で買ったピンクのスーツケースを引っ張って出発!



スーツケースをゴロゴロ引っ張り、待ち合わせの空港に行く。


どうしよう………


色んな学校集まり過ぎて、どこか分かんないよ〜!!


歩き回ること15分。


全く同じ学校が集まってるとこに辿り着けませーん!!



「うう〜っ……どうしよ…」

「早速迷子んなってどーすんだよ」

「ふぇっ…!」


ポンと優しく頭の上に置かれた手。


見上げれば、あたしが今最も必要としてた人。


「駆琉〜!!会いたかったー!」

「抱きつくのもいいけど、他校に見られまくりだかんな」

「ぎゃっ!!」

「つーか、お前…バカにもほどあんだろ!」


お腹を抱えてケラケラ笑う。


なんでバカにされなきゃないの!?


空港なんて広いから迷うよ〜!


「想乃さ、海外行くの?」

「えっ…ううん。国内だよ」

「お前が今いる所、国際線だし!」

「ここ国内線じゃなかったの〜!?」


あぁ……あたしほんとに駆琉がいなきゃ、ずっと彷徨ってたよ!!


ホッとした〜……。