駆琉の右手の薬指にも同じ様なシルバーリング。
これってもしかして………
ペアリングとか?
「あたしと駆琉の指輪って……ペアリング?」
「だって俺らこうゆうの持ってねぇじゃん?だから、良いかなーって」
「嬉し過ぎて倒れそうだよ…。絶対に外さない!」
「あ、風呂入る時は外せよ。絶対!」
「はーい!」
嬉しくて、何度も駆琉とあたしのペアリングを撫でた。
サイズもピッタリ。
やっぱり、駆琉ってカッコイイ……。
あたしの最高の彼氏だもん!
誕生日だから今日はずっと一緒にいてほしい……
そんなワガママも生まれちゃう。
ワガママな彼女って嫌われちゃうかな…?
「駆琉……」
「なに?」
「今日…お泊りして?一緒にいたい、から…」
「しょーがねぇな。今日だけ甘やかしてやるから」
優しく微笑んで、あたしの頬を大きな手が包んだ。
あったかい………。
唇が重なる時にはもう。
あたしは、さらに駆琉が好きになってる。
こんなに駆琉を好きになるなんて、自分でも驚くほど。
ーーー大好きなの………。